先日の19日に松山市のひめぎんホール別館にて
古民家鑑定士試験が開催されました。

前回はオブザーバーとして試験協力をしましたが
今回からは講義や試験官のインストラクターとして
参加いたしました。

受検されるのはほぼ建築士の方ばかりなので
建築の知識や実務には深く精通している方が多く
技術的なことも含め、色々な質問もあります。

建築士資格を持ち、設計士として第一線でご活躍の方であっても
現在建築されている在来工法の建物を判断することはできても
古民家や伝統構法の建築物を評価することはできません。
それは、伝統構法の家と在来工法の家とは全く違う構造だからです。

その価値をインスペクションにより評価するには
600項目に及ぶ調査項目による判断をすることが必要です。

しかしながら、建築基準法でそのような定義はありませんので
建築士資格では、確かな評価を行なうことはできません。

今後さらに空き家対策も含めて、我々建築士は古い建築物と
関わっていくことになります。
その際に正しい判断と、提案を行うためには「正しい知識と資格」を
取得する必要があります。

それがお客様に対する信頼になるのです。
愛媛県で活躍する建築士の皆さん、この「古民家鑑定士」の資格を
取得してください。

愛媛県の伝統的な建物を利活用し保存していくために…