時に古民家は計らずとも高い免震構造的な要素を持って
地震の揺れる力をうまくいなしながら現存してきました。

一方で現在の在来工法の建物は、地震に耐えようとして
壁の量を増やし、床の剛性を高めてきました。

どちらが正しい考えかと言えば、そこに答えはないと思う。
しかし、古民家は長い時間をかけて現存しているという証拠がある。


(真鍋家住宅は来年2月から本格的な改修が始まります)
(苔付の屋根を見られるのは今がチャンスですよ!)

昭和25年に建築基準法が造られましたが、とても不十分な内容でした。
その当時に建てられた建築物の大半は、平成に入り解体され続けて
現在ではその保存方法に自治体も四苦八苦しております。

建築基準法ができる以前に建てられた建物は、どちらかと言えば
棟梁の経験と技術で建てられていましたので、建てた棟梁の腕次第では
出来不出来があったと思います。

確かに建築基準法は、一定基準を設けているので施工のばらつきは
少なくなると思うのですが、実際は基準法ですら不十分なものです。

今も昔も、大切なのはただ一つ。

自分が興味を持ち、色々な現場を目にし学び
信頼できるパートナーを選ぶことです。
古民家に関わることならなおさら、そうなると思います。

それに関して言えば、自分は嘘をつかず真面目に建築と向き合ってきました。
建築した家のすべてに自信があり、全棟が未来に誇れる「最高傑作」です。

在来工法で建築しているのですが、全棟において耐震に不利になる「形状」や
間取り、壁量などに注意した設計をしてきました。


(先日も1日張付で許容応力度の手計算を学びに行きました)
(脳が溶けそうになるほど学びました)

ここに、こんな吹き抜けやスキップフロアを設けたら、家族とのコミュニケーションも
増えて素敵だろうな、なんて思いながらもデザインと施主さんと家族の安全を天秤にかけ
必ず後者を選択してきました。

その実績が色々と実ろうとしています。

ウソのない真面目な家づくりが自分の誇りです。
そして知識のアップデートは自分を信頼して下さるお客さんに対する感謝の気持ちです。